狂犬病対策

狂犬病とは

狂犬病ウイルスによって伝播する動物由来感染症です。

人、犬はもちろん、キツネ、アライグマなど、ほとんどの哺乳動物が感染します。
発症した動物に咬まれると、唾液を通じて高い確率で感染します。

咬傷等で体内に侵入したウイルスは、その侵入部位付近で増殖し、そこから神経組織に入った後、増殖を続けながら脳へと上り、異常な興奮状態や痙攣などの症状を引き起こします。
脳に達したウイルスは、さらに神経を伝って唾液腺へと移り、唾液と共に排泄されるようになります。


ウイルスが体内に侵入してから症状が出るまでの間を潜伏期間といいますが、犬で3~8週間、人で1~3ヶ月(平均1ヶ月)と言われています。潜伏期間の長さは、咬まれた部位から脳までの距離や侵入したウイルス量によって違いますが、いずれにせよ、発症すると動物でも人でも100%死亡するといわれています。

治療法は

発症してからの治療法はありません。人が感染動物に咬まれた場合は、発症前の潜伏期間中に暴露後免疫治療を行います。この治療は、咬まれた直後~1ヶ月後(必要な場合90日後)の間に数回狂犬病のワクチンを接種することで免疫を上げ、ウイルスが脳に達して発症するのを抑えるというものです。

ただし、治療の開始が遅れたり、顔面など脳に近い部位を咬まれた場合には、この治療の効果が出る前に発症してしまうことがあります。

海外旅行などで、狂犬病の発生国に行く場合は、事前に予防接種を受けることをお勧めします。 
また、現地では動物との接触をなるべく避けるようにしましょう。

以上、大阪府HP参考